古河ASのトヨタ事務所には、古河ASの製造部門とお客様の間に立ち、ワイヤハーネスの量産に向けた様々な調整を行う生産準備活動部門があります。
前編ではチームリーダーを務める春日井さんに、シートハーネスの生産準備活動について聞きました。
後編では、同じグループに所属する池園さん、樫原さん、清水さんも加わり、チームの雰囲気や心掛けていることなどを語ってもらいました。
目次
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- 様々な経歴を活かして生産準備の精鋭に
- 相談しやすい和やかなチーム
- 幅広い仕事に携わり成長を実感
- 教育資料と現物で着実なスキルアップ
- 「責任感」と「意思表示」が大切
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様々な経歴を活かして生産準備の精鋭に
―集まっていただいた皆さんのご紹介をお願いします。
春日井: 私たちの課は4つのチームがあり、1チームにつき5~6名が所属しています。私はその中の1つのチームリーダーとして、チーム員の勤怠管理や業務の指示、客先にいるチーム員の委託管理などを行っています。私はもともと派遣社員として古河ASに勤めていて途中で正社員として採用されたのですが、課には同じような経歴の方が多いですよね。
春日井さん
樫原:私は春日井さんのチームに所属しています。私も、もともと古河ASの派遣社員として自動車メーカー内のチームに参画し、設計を担当していました。長年図面をつくる仕事をしていたので、大体のことはわかっているつもりでいましたが、いざ正社員になって生産準備の仕事をはじめてみると、社内のことを全然知らなかったんだと気づきましたね。とにかく実践してみないとわからないことが多くて。何かを進めるとき、どの部署が関係することなのかなど非常に複雑で、慣れるまでは苦労しました。
樫原さん
清水: 私も派遣社員として2年ほど勤務してから、正社員になりました。以前は春日井さんのチームにいて、今は池園さんのチームに所属しています。最初は本当に「ハーネスって何?」という状態からのスタートでしたね(笑)。初めて見た現物が車両の座席シートだったのですが、想像していたよりもはるかに規模が大きくて。「こんな部品、どうやって設計しているの?」と驚いたことを覚えています。
清水さん
池園: 私は春日井さんと同じ課で、別のチームのリーダーをしています。担当しているのはシートハーネスではなく、車両のボディやフロアに搭載するワイヤハーネスで、お客様も春日井さんとは違うのですが、業務自体はお客様とやり取りしたり社内調整したりといった生産準備活動を行っています。私のチームにも清水さんをはじめ6名ほどの若いメンバーがいて、春日井さんとは同じ立場としてわかり合えるところが多く、いつも相談したり、進め方や対応などを参考にさせてもらったりしています。
池園さん
相談しやすい和やかなチーム
―グループやチームはどんな雰囲気ですか。
清水: みんな仕事のときは真面目に取り組んで、雑談するときは面白い人ばかり。毎日楽しく仕事ができて、一緒に働く人たちが大好きですね。悩みを相談したときも、否定的な反応をする人はいなくて。まずは意見を聞き入れた上で的確なアドバイスをくださるんです。私が初めて教育を担当することになったとき、最初はどのように教えていいかわからず焦ったのですが、上司を鑑にして自分が教えてもらったことと同じようにやってみると、うまくいきましたね。
樫原: 今のチームは女性が多いこともあってか、日頃から会話は多い気がします。何かあっても聞きやすい雰囲気なので安心です。悩むことがあればすぐに春日井さんに相談していますし、同僚の清水さんにも、いつもいろいろと教えてもらっていて、2人に助けられたことは数えきれないです。困っていると必ず誰かが声を掛けてくれるので、自分もそうありたいなと思いますね。
池園: チームのメンバーとは年が離れているので、自分ではフレンドリーに接しているつもりでも、相手はきつい言葉として受け止めてしまうかもしれない。その辺りは普段から気をつけるようにしています。私自身の若いときを振り返ってみたら、上司を前にすると緊張して、気軽に話しかけるなんてできなかったですからね。
みんなが気軽に意見を言い合えて、協力しながらより良くしていけるようなチームにしたいと思っています。
幅広い仕事に携わり成長を実感
―やりがいを感じるのはどんなときですか。
樫原: 設計を担当していた頃から、決まった仕事以外にも様々な仕事を任せてもらっていました。古河ASには「興味があるならやってみる?」と挑戦させてもらえる風土があり、私はそれがすごく楽しかったんです。
今の業務はその頃以上に多岐に渡っていて、扱う車種も多いのでたまに混乱もするのですが、自分の中でうまく整理でき、次の機会に活かすことができるとすごくやりがいを感じますね。最近は社内の生産体制全体を俯瞰して見られるようになって、少しは成長できたんじゃないかと思っています。
清水: 製造部門とのやり取りを通して“つくりにくいところ”がわかり、設計者とのやり取りを通して“設計しづらいところ”を知れるので、様々な視点でハーネスを見られるのが面白いですね。今はチームを異動して間もないので、覚えないといけないことがたくさんあり大変ですが、シートハーネスと車両全体のハーネスでは、規模も扱う部品も全然違うので新鮮です。早く必要な知識を身に着けて、人に教えられるようになりたいです。
教育資料と現物で着実なスキルアップを
―社内教育はどのように取り組んでいますか。
春日井:年に一度、若手や新しく入った人に受けてもらうスキルテストがあり、普段はそれに向けてグループ内で教育活動を行っています。ハーネスについては、かなり細かく覚えないといけないことがあるので、教育用の資料を使用した指導とOJTを並行しています。教育活動については、池園さんにメインとなって取りまとめていただいています。
池園:本来ワイヤハーネスって、一般の方にはあまり馴染みのないものなのですが、私のように長く携わっていると、何が専門用語で何が一般の言葉かがわからなくなってくることがあります(笑)。ついサラっと説明してしまいがちになるので、その辺りは気をつけていますね。
口頭や資料だけではなかなか理解するのは難しいと思うので、できるだけ現物や車両を見る機会をつくるようにしています。具体的には、サンプルを分解してもう一度組み立ててみたり、実際に評価で使った製品をバラバラにして、図面と突き合わせておかしいところを検証したり。こういったことも教育の一環で行っています。
また、発言しやすい雰囲気づくりも大切にしています。例えば朝礼や終礼では、1人ずつ「今日は何をする」「今日は何をした」と発言・報告するのですが、その中で得られた成果や課題をみんなと共有し、褒めあったり改善案を出しあったりといったやり取りが、日頃から自然とできるような環境をつくっています。
春日井: 最近は自分の子どもと同年代のチーム員とも一緒に仕事をするようになりました。今は、メンバーが課題を乗り越え、「こんなことまでできるようになったんだな」と感じるときが、一番うれしい瞬間ですね。より良い人材を育てることが、今後自分にできる会社への一番の貢献ではないかと考えています。「若いメンバーに未来を託せるような土壌をつくる」ことを使命に、引き続き教育に取り組みたいと思います。
「責任感」と「意思表示」が大切
―どのような人なら活躍できると思いますか。またどのような人と働きたいですか。
春日井: 好きなことに自信と誇りを持ってしっかり取り組める人と、ぜひ一緒に働きたいですね。なぜなら「自分はこう考えている」という意思表示をきちんとできることが、仕事の中では重要だからです。
特に私たちの仕事はお客様とやり取りをすることなので、単なる伝達係になってはダメなんですね。社内の専門部署から言われたことをそのまま伝えるのではなく、お客様が理解できる内容、目的にかなったやり取りになっているかを考えてアウトプットを出します。こういったやり取りの手段は色々あるので、例えば話すことが得意でなくとも補完することができると私は考えています。その辺りは経験を重ねることで身につけていけること。そのためにも責任を持って、自分の意志を伝えることが重要なんです。
私自身、まったくの未経験からのスタートでしたが、自分がやるべきことは責任を持って全うしようという想いだけは強く持って、今日まで続けてきました。古河ASは一生懸命取り組んでいると、いつでも自然と協力者が周りに集まって助けてくれる会社です。それは私が入った頃から今も変わらない、誇るべきところだと思います。
お客様と社内をつなぐという緊張感のあるポジション。多くの人が関わることから、業務は大変なことも多いと予想できますが、インタビュー中は終始おだやかな空気が流れ、皆さんのチームへの愛が伝わってきました。
春日井さん、池園さん、樫原さん、清水さん、ありがとうございました!
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