15project story
周辺監視レーダでより安全・安心なモビリティ社会に貢献
~若手社員の活躍と働き方編~
周辺監視レーダでより安全・安心なモビリティ社会に貢献
自動運転を含むCASEやMaaSの実現を控え、自動車産業が100年に一度の変革期にあると言われる中、古河ASが開発する「周辺監視レーダ」へのニーズも急速に高まっています。 前編では車載レーダの回路設計に携わる室谷さん、ソフトウェア開発を手掛ける岡田さん、評価のデータ処理システム構築を担う橋本さんに、開発の苦労や想いを伺いました。後編では、引き続き3人に開発チームの雰囲気やお仕事のやりがいについて語っていただきます。
目次
・業務に合わせた柔軟な働き方
・助け合いながら、楽しみながら
・苦労を超える大きなやりがい
・若手が活躍できる風土
・レーダ開発で安心な暮らしに貢献
業務に合わせた柔軟な働き方
―普段、どのような働き方をしていますか
室谷: 「私の業務では、ハードウェアを解析するためにオシロスコープなどの機器を使うことが多いので、基本的には出社しています。一つのプロジェクトは数カ月から数年単位で計画を立てて進めていきます。作業は分担するものあれば、開発者みんなで集まって検証することもあります。はんだ付け、実装、回路、プログラミングなど、それぞれの有識者が議論しながら協力して仕事を進めるのを間近で見られるのは、私にとってとても刺激的で楽しい時間です。」
岡田: 「ソフトウェア開発は自宅でできる作業がほとんどのため、私のチームはテレワークを活用している方が多いですね。私自身も実際の基板でテストをする必要があるときは出社しますが、週に3日ほどは在宅で働いています。コミュニケーションはオンライン会議で密にとっているので、問題を感じることは特にありません。自宅がオフィスから離れているので、移動時間を削減できるのはうれしいですね。
橋本: 「コーディングスキルを用いたシステム構築を行う場合はテレワークを活用し、レーダ評価に関わる業務に関しては出社を交えて業務を行っています。評価業務はチームでの仕事となるので、グループリーダーとして一緒に体を動かしチームのモチベーションを上げて行きたいのですが、それをやりすぎるとスケージュールの計画や担当の割り振り業務が疎かになり、評価の質が下がるのでバランスをとる難しさを楽しんで働いています」
助け合いながら、楽しみながら
―古河ASの開発チームはどんな雰囲気ですか
室谷: 「私のグループは意見や質問が気軽にできる雰囲気です。経験も知識も豊富な上司からは的確なアドバイスをいただけるので、本当に勉強になりますね。」
岡田: 「皆さん優しくて、大変なときはお互いに助け合う雰囲気が根付いていますね。ソフトウェアのリリース前はいつも忙しくなるのですが、担当外のプロジェクトでも積極的に手伝ってくれる方ばかりです。私は中途で入社したのですが、古河ASには“自分に振られた仕事だけをやります”というタイプの人はいないように感じます。一人ひとりが製品のことをすごく考えて、最終的な目的をきちんと見据えて作業するという意識が浸透していますよね。」
橋本: 「皆さん、仕事で困った場合に単に手伝ってもらうのではなく原因の解決方法を相談し、次の仕事に活かせるように意識しながら業務に臨んでいると感じています。」
苦労を超える大きなやりがい
―やりがいを感じるのはどのようなときですか
室谷: 「私は回路設計の知識がまったくない状態で入社したため、最初は正直とても大変でした。1年目でレーダが正常に動作するかを自動で判別する治具の設計という大きな仕事を任されて。EMSメーカーの方々も巻き込む必要があったので、かなり苦労しましたが、先輩方に助けられながら何とか仕事を進めることができました。完成した治具が実際の量産の検査工程で使われているところを見たときは本当に嬉しかったですね。大きなやりがいを感じました。」
岡田: 「入社してすぐに関わったのが大きな仕事でした。製品をまだ完全には理解できていない段階で実装も担当しなければいけなかったり、途中でバグが出て早急に修正しなければいけなかったりと、大変だった思い出がたくさんありますね(笑)。でもその分、その車両の量産が実現したときは本当に嬉しかったです。この仕事は、関わった製品が世の中で使われていることを実感しやすいので、そういう点はやりがいに直結しますね。」
橋本: 「製品の完成間近に、お客様から想定外の提案をされ対応が難しいことがありました。その際は計画通りに製品をリリースする為、互いにとって良い方法がないか考え、製品に変更を加えないでお客様に満足していたく為の提案を受け入れてもらえた時は安堵と達成を感じました。システム構築業務で培った業務分析のスキルが、人と人とのやり取りに応用できたことが嬉しかったです。」
若手が活躍できる風土
―どのような人が活躍していますか。またどのような人と働きたいですか。
室谷:「古河ASは若手が活躍できる環境だと思います。若いうちから難しい課題にチャレンジできて経験を積めるのは、うちの会社の良いところじゃないでしょうか。もちろんプレッシャーもあるのですが、先輩方にしっかりとサポートしてもらえるので安心感がありました。一緒に働きたいのは、自ら試行錯誤できる人です。レーダってアナログ的な回路もデジタル的な信号処理も学べて、勉強対象として非常に面白いんですよね。細かい条件を変えてコツコツ実験をするのが好きな人、いろいろなことに興味がある人にはぴったりのテーマだと思いますよ。」
岡田:「ソフトウェア開発でも、早くからグループリーダーを任され、1つのプロジェクトをまとめる経験をさせてもらえますね。向いているのは知識を仕入れることが楽しいと感じる人。何かバグが起こったとき、様々な方向から原因を探る必要があるため、調べごとをして問題を解決するのが好きな人には合っていると思います。若いうちからいろんなことに挑戦できるので、学びたい、成長したいという人に来てもらえると嬉しいですね」
橋本:「若い人には先輩に遠慮せずに効率的な業務を行う為の提案をして欲しいと話すことが多いです。また自身のスキルを社内で比較して安心せず、他社との競争力を失わないように、新しい技術に目を向け、習得し、業務で使用するように伝えています。自ら提案し、やり切る情熱を持った人と一緒に働けると嬉しいです。そういう人に古河AS で活躍してもらいたいと思っています。」
レーダ開発で安心な暮らしに貢献
―今後の目標を教えてください
室谷:「目標はまちなかで走る車すべてに、古河ASのレーダが採用されること。将来的に、より開発の核となる部分に関われるように頑張りたいです。様々なことにチャレンジして成長したいですね。」
岡田:「私も同じで、開発の核に深く関わりたいです。そのためにも一から設計することを学びたいと思っています。」
橋本:「免許更新の際に見た交通安全教育動画での話ですが、小学生のお子さんが右折したダンプカーと接触して亡くなってしまった事故とその事を語る母親を見て、レーダが付いていたら避けることの出来た事故だったかもしれないという考えが過りました。レーダ開発業務は意義深い仕事であるので、高品質なレーダを開発する為に、今以上の業務システムの構築を目標にしています。」
おわりに
古河ASが何よりも大切にしている「安全」。その想いが開発製品にも生かされていることがわかるインタビューとなりました。相当な苦労を乗り越えながら日々の開発に取り組まれる皆さん。やりがいや使命感について語られるイキイキとした表情が印象的でした。室谷さん、岡田さん、橋本さん、ありがとうございました。
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